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ボトルネックってさ、何さ?どっこいさ?

 

整備された道があるのに、
わざわざ荊道を大型ブルドーザーで歩む人。


某日事務所で雑談をスタッフとしていた時、私の人生の歩み方について、スタッフに言われた例えが上の言葉。どうやら私はわざわざ苦労して、横にサクサク歩ける整備された道があるのに、無駄に大きな大型ブルドーザーを動かし、道?を作ろうとする人。らしい…。

その例えを聞いた時(言ったスタッフは冷静に淡々と言ってたので)私は衝撃を受けた「ええええええええ」どういうこと?!と。

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貧乏暇なし人と、ボトルネック。

冒頭でスタッフに言われた荊道を好む私の意志決定。もうアッパレ。
人間って1日に3500回以上の意志決定をしているそうです。1日に3500回以上も意志決定をする際、何を基準に意志決定しているかによって、当然結果も変わってきますよね。その意志決定の結果が私は貧乏暇なし。

会社をよくしたい、業績を良くしたい。業務改善をしたい。

そんな想いはあるものの、何故か願った結果にたどり着かない。なぜだろう?そう悩んでいる時に、教えて頂いたのがTOCという考え方。TOCは企業の収益の鍵を握る「ボトルネック」に集中することで、最小の努力で最大の効果をあげる経営管理手法。

ん? ところでボトルネックって何??

ボトルネックとは、ガラス瓶の口に近い細くなっている部分のことで、液体の流れる量は瓶の容量や他の部分の太さに関わらず、この部分の太さによって決まります。全体の能力や成果に影響する問題となる要因。作業やシステムなどの能力や容量などが低い、または小さく、全体の能力や速度を規定してしまう部分のことを指します。

ボトルネックとは、ガラス瓶の口に近い細くなっている部分のことで、液体の流れる量は瓶の容量や他の部分の太さに関わらず、この部分の太さによって決まります。全体の能力や成果に影響する問題となる要因。作業やシステムなどの能力や容量などが低い、または小さく、全体の能力や速度を規定してしまう部分のことを指します。

誰がわるいのか、犯人捜し。
ボトルネックは社長です!


会社の業務改善に、TOCの研修を受けてみよう!ってことで、たくらみ屋の森本さんにお越しいただいて1日社内研修を行いました。社内の人数だけだと少ないので、お客様をお誘いして行ったTOCの研修。

ゲームをしたり、業務フローを書き出したり。で、弊社のボトルネックは何か?話合った結果「私」となりました。あらら、ボトルネックは私。

これ、ほんとマジ凹みますからね。

一生懸命がんばって、自分がネックになってるなんて、ウスウス分かっていたけど、「分かる」と「認める」は意味違うので、やっぱり自分が忙しさを生み出しているって知った時、ショック受けました。


製造業ではなく、デザインだから、
これは仕方ないことなんだ。。。

そう言い訳をして、2年経ちました。
ほら、ありません?いつか何とかしないといけないって思っているけど、捨てるに捨てられないまま置いている缶詰。みたいな。

熟成というか、放置。存在しているけど、分かっているけど、何とかしなくちゃって思うけど、それでもなんだろ、置いておこう。今しなくてもいいやってことで、改善したフリをしていたんだと思います。今思えば。

入り口(投入)を制限したら、ゆとりが生まれます。やることどんどんいれちゃうと、できることの物理的限界を超えてしまって、業務過多、プレッシャーやストレスが増えてしまいます。自分のできる物理的な能力の限界を知ることは大事ですね。

入り口(投入)を制限したら、ゆとりが生まれます。やることどんどんいれちゃうと、できることの物理的限界を超えてしまって、業務過多、プレッシャーやストレスが増えてしまいます。自分のできる物理的な能力の限界を知ることは大事ですね。

大きな山を小さく崩す。

TOCのいいところは、非常にシンプルな考え方。そして物理的な解決策であること。意志決定は思考よるものだけど、アプローチは物理的に。

例えば会計入力とか、個人事業主の方、業務過多になると溜めたりしませんか?月次決算できたらいいけど、現実的には溜めちゃうことありません?私は、会計が大の苦手で4年前まで会計入力が苦痛でした。クラウド会計を利用するようになり、ようやく苦痛が消え、TOCの「大きな山を小さく崩す」考えを会計に取り入れたら、調子の良いときは、毎日。できれば週一で会計の処理をすることで、事務処理の負荷が軽減しました。

投入制限。

業務過多になる原因と構造を付箋に書き出し可視化。私の場合は、受注しすぎだったので、受注を一旦制限することにしました。自分たちのキャパシティを超えているのにお受けしていたからです。その状態でお受けしても、結局無理をしなくてはいけないですし、無理をするとどこかにしわ寄せがきます。しわ寄せが結局お客様に影響してしまう。本末転倒な話です。なので、きちんと健全に業務ができるようにするために、受注(投入)を制限。

選択と集中。


TOCの提唱者であるゴールドラット博士が、TOCを一言でいうと「集中」である。と著書の中で書かれています。

全てに集中するということは、何に対しても集中していないのと同じである。と同博士。パレードの法則(80:20)を用い、全てを実行できないのであれば、やるべきことを的確に選択することが最も重要。つまりは何に集中すべきか選択することが最も重要だと示していると。

ふむ、じゃあ何に集中するか?考えた時、ボトルネックは私ではなかったのです(ボトルネックは変わるのです)。さらに集中することに意識を向けました。業務が遂行しやすいように。集中しやすい状態にするためにはどうすると良いか?リードタイム(待ち時間)を少しでも減らすためにできることは何か?只今実践中。

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することを絞る。絞ると広がる。

することを絞る。絞ると広がる。

取捨選択する。
集中する。
必要なのは勇気。


新規のご注文を2ヶ月お受けしないことで、打ち合わせの時間が減りその分、制作する時間を持てるので、作業が進んでいます。経営マネージメントゲームで固定費をいくら使うのかは、経営者の「覚悟」だとお聞きしましたが、TOCの投入制限は「勇気」かもしれません。

あまりにもシンプルな考え方なので、逆にそれをするのが怖く感じます。また、行動心理学のプロスペクト理論でいうなら、得るより失う方が人間は痛みを大きく感じるので、何かを止めることにより「失ってしまうのではないか」という恐れが、意志決定をしにくくしているのかもしれません。


なかなか踏み切れなかった投入制限と集中。勇気を持ってやってみたら、脱・貧乏暇なしになりそうです。荊道をブルドーザーで歩むのは性分的に変えられないかも知れないけど(笑)


(お知らせ)TOCの導入事例についてのおはなし会を開催します。
9月20日 SOGUCAFEにて


 
sachiyo fujito