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BMGをする理由。

 

昨日は、名古屋でビジネスデザインのワークショップを行いました。今年からグラフィックデザイナー → ビジネスデザイナー というカタガキに変更して、デザインをしつつ、ビジネスとデザインの橋渡しをする考え方をお伝えしております。

ビジネスデザインのワークショップのひとつに、BMG(ビジネスモデルジェネレーション)のフレームを使ったワークを行っています。

今日はBMGについて書きたいと思います。

ビジネスモデルジェネレーションは、9つのブロックで構成されたビジネス(事業)内容を1枚のシートに可視化でき、俯瞰して見ることができるツールです。プロジェクトチームや社内で共有する言語として用いることができます。単に一度だけ書き出すのではなく、フィードバックを元にブラッシュアップを重ねます。また、ビジネスを推進したり、見直したりする際の指針にもなります。

ビジネスモデルジェネレーションは、9つのブロックで構成されたビジネス(事業)内容を1枚のシートに可視化でき、俯瞰して見ることができるツールです。プロジェクトチームや社内で共有する言語として用いることができます。単に一度だけ書き出すのではなく、フィードバックを元にブラッシュアップを重ねます。また、ビジネスを推進したり、見直したりする際の指針にもなります。


BMGのいいところは、
事業内容を網羅的に落とし込めること。


BMGの良いところは、いたってシンプルにまとめられていること。一般的に事業計画書はワードなどで打ち込まれたテキストで長々と書かれているものが多いのではないでしょうか。それに添えられているのは、資金計画書。文章と数字は記されていても、具体的なHOWが分かりにくい。

BMGはお客様(誰)に、価値(何を)、どうやって(伝える手段)、どのように提供し、どんな収益方法があるのか、そして提供するための取り組みや、外部パートナー、価値を提供できる根拠、支出などを網羅します。テキストで書かれた計画書よりさらに具体的に考える必要があります。

社員研修で行うと、
社員さんが会社のことを全体で考えられるようになる。


BMGを使って社員研修を継続的にさせていただいた事例があります。ある部署の新人〜中堅のメンバーで構成された研修です。会社のビジネスモデルをワークで落とし込みました。

ワーク終了後、感想を社員さんにお聞きしました。「入社して4年経ちますが、会社の事をはじめて理解しました」「会社ってこんな風になっていたんですね」「ずっとわからなかった事が、今日わかりました!」など。

他の企業さんでも同じく社員研修をすると、社員さんたちは「今まで考えたことがなかった」「会社のこと分かった!」とおっしゃいます。

そうなんです。社員さんはそれぞれの役割を担っているので担当していることについては理解されていますが、会社の全体の流れを知らないのです。他の部署のことも。なぜそのような取り組みをしているのかも。

やっていることは分かるけど、会社で他の誰かが行っている行為や社長が口を酸っぱくして言ってることも、府に落ちていないことがあるんです。実はね。BMGをすると、会社のことわかるので府に落ちるんです。納得するのです。会社のことを理解するので、建設的な意見が出るんです。

「じゃあこうしましょう」と。

時代やニーズが変化するのに、
ビジネスモデルは変わらないって、
それで大丈夫ですか?


BMGの著者である、アレックス・オスターワルダー氏、イヴ・ピニュール氏直伝のマスタークラスのワークショップに参加しました。その時にお話があったのが、世界のGAFA(google、Apple、facebook、Amazon)の中で、appleとamazonの事例を紹介されました。

両者はビジネスモデルをアップデートし続けているとおっしゃっていました。会社がスケールアップすればするほど、競合も必死にマーケットを奪いにきます。そうなったとき、既存顧客が離れないように価値提案もアップデートしているのです。

それ、大手だからでしょ?と言いたいかもしれません。しかし、企業の大小は関係なく、ビジネスモデルも定期的に見直し、修正、改善をする必要があると思います。

なぜなら、時代は変わるし、ニーズも変わる。競合とのポジションも変化する。変わっているんです色々と。なのにビジネスモデルを変えず起業した当時のままで大丈夫ですか?

日頃デザインの仕事をしていると、情報を伝える手段(チャネル)の選定が適切ではない状態でご依頼いただくことがあります。そもそもユーザーに響かない価値を発信し続けていても効果はでません。顧客への価値提案とチャネルを連動させましょう。

日頃デザインの仕事をしていると、情報を伝える手段(チャネル)の選定が適切ではない状態でご依頼いただくことがあります。そもそもユーザーに響かない価値を発信し続けていても効果はでません。顧客への価値提案とチャネルを連動させましょう。

そもそもなんでデザイナーが
ビジネスモデルを?


弊社はグラフィックデザインが主な業務内容です。しかしデザインはビジネスの目的を達成するための手段の一つです。お客様からご依頼いただくのも、自社のビジネスをよりよくするためだと思います。

しかし、デザイナーに依頼をされる際、内容が不確かな状態でご依頼されるケースも少なくありません。不明確な状態で販促物を作るのはデザイナーの感覚頼みになります。デザイナーの感覚があっていればいいですが、合っていない場合、ミスリードをしてしまう可能性もあります。

デザインの成果物は、ブランディングや広報、販促に関係するものになります。アウトプットする情報が、伝えたい相手にとって魅力的な内容(情報)なのか精査する必要があります。そもそも提供する価値のピントがずれていたり、リリースしてもビジネスモデルが機能していないと、本来の目的を達成出来ません。なのでデザインの前に私はビジネスモデルからお話をします。

 
sachiyo fujito